平成17年1月
熊本小児歯科懇話会事務局(たんぽぽ小児歯科医院内)
TEL/FAX 096-384-0020
ホームページ http://www.2u.biglobe.ne.jp/~KSPD
熊本小児歯科懇話会は第46回例会を下記のとおり開催いたします。今回は、月刊雑誌「小児歯科臨床」に掲載されて好評を得た広島大学小児歯科 岡田貢先生に「小児の歯周病と保健行動へのアプローチ」というテーマでご講演いただきます。特に、小児の歯周病についての基本的な概念や臨床への取り組み方、学校保健教育との関連性、Lロイテリ菌入りヨーグルトなどについて詳しくお話をしていただく予定です。
スタッフを含め、多数のご参加をお待ちしております。
日時:平成17年2月20日(日曜日) 午前10時〜午後1時30分
場所:熊本県歯科医師会館 3F研修室 (熊本市坪井2−3−6)
会費:会員 2000円 非会員 3000円 スタッフ・その他 1000円
※ なお、懇話会は、日本小児歯科学会認定医制度の研修セミナーであり、
認定医5単位とれます。
予定:
10:00 〜 「口腔ケア製品・MIペーストについて」 (株)GC
MIペーストは豊富なミネラル(カルシウム、リン)や口腔内環境の
中和作用と緩衝作用をもつCCP-ACP(リカルデント)を含んだ
全く新しいコンセプトの口腔ケア製品です。
10:30 〜 「小児の歯周病と保健行動へのアプローチ」
広島大学医学部・歯学部附属病院
口腔健康発育歯科 小児歯科
岡田 貢 先生
前抄録
指導に生かそう!! 小児歯周病と保健行動へのアプローチ
広島大学病院口腔健康発育歯科(小児歯科)
岡田 貢
歯牙喪失の原因となる二大疾患はう蝕および歯周病であり,生涯にわたり口腔の健康を維持・増進するためには,小児期からの予防が重要です。近年,齲蝕は学校歯科検診,歯科医院での定期検診が定着し,確実に減少しています。しかし,歯周病が減少したという報告は全国でもあまり見あたりません。歯周病は,歯肉炎と歯周炎に大別されますが,小児期ではほとんどが歯肉炎で,歯周炎に罹患していることは稀です。そこで,今回は「小児歯周病と保健行動へのアプローチ」と題して以下の項目について考えてみたいと思います。
1.小児歯周病における診査と診断(歯肉炎,歯周炎)
1)プロービングデプス
2)クリニカルアタッチメントロス
3)Cement-enamel junction to marginal bone level
4)クリニカルインタビュー
2.小児歯周病の疫学
1)学童期における歯肉健康状態の推移
2)思春期における歯肉炎感受性の変化
3.歯周病原性菌の疫学と家族内分布
1)歯周状態別による歯周病原性菌の分布
2)年齢による歯周病原性菌の検出率
4.歯周病の治療
1)年齢を考慮に入れた口腔衛生指導
2)歯科衛生実地指導
5.前思春期性歯周炎の2症例
6.保健行動の行動医学的アプローチ
7.その他
小児の成長・発達の中で歯周病予防を実践し,歯の健康教育を通じて全身の健康の維持・増進も自己管理していく姿勢を身につけることが大切です。それには本人だけで達成することは困難です。従って,家族ならびに小児歯科医の協力および学校保健との連携が重要です。21世紀の小児歯科は「口腔健康教育」の時代に入ったといえるでしょう。
